アルバム紹介
夏の終わり、置いてきた島と置いてきた人についての物語を描いたSweeTeez(スウィーティーズ)の60枚目のデジタルシングル「牛島ブルー (Udo Blue)」が皆さまのもとに届きました。
タイトル曲「牛島ブルー (Udo Blue)」は、済州・牛島(ウド)で過ごした数日をそのまま写し取った楽曲です。150 BPMのドライビングなシンセアルペジオとパンチの効いたキックの上に、「自転車の車輪の音を追いかけて海岸道路を走ったあの日」の情景がひとつずつ積み重なっていきます。ピーナッツアイスクリームが溶ける前に先に笑った顔、夕焼けが海を染めた丘、朝が来るのが怖くて眠れなかった島の夜。「君という島に、私ひとりが難破したみたい」というサビの一節は、そのすべての情景を一瞬で崩してしまうほどの重みを持っています。ユーフォリックなフューチャーベースサウンドとビタースウィートな情緒がぶつかり合って生まれる感情の落差こそ、この曲の核心です。
Bサイド「あの島で (On That Island)」は、同じ島を少し遠くから見つめる楽曲です。136 BPMの温かなアナログシンセベースと明るいプラックリードが牽引するドリームポップで、「何も言わなくても満たされていたあの時間、それが恋だなんてあの頃は知らなかった」という告白が淡々と流れていきます。「あの島は変わらないのに、私はどうしてこんなに変わってしまったんだろう」というブリッジを経て「大丈夫、あの島が覚えていてくれるから」へと続く瞬間、楽曲は喪失ではなく慰めの場所へとたどり着きます。
「あの島でまた会おう」とささやいて終わる「牛島ブルー (Udo Blue)」と、「私たち、あそこにいたよね」と繰り返す「あの島で (On That Island)」。2曲はひとつの島を挟んで向かい合う連作であり、SweeTeezの夏が残した最も深い青です。

